アニメ「本好きの下克上」の本が無い世界はあながち有り得ない事じゃなかった件
2019年の秋アニメで絶賛放送中のアニメ「本好きの下克上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」の世界感について書いてみました。
簡単なあらすじ
本が好きで、司書資格を取り、大学図書館への就職が決まっていたのに、大学卒業直後に死んでしまった麗乃。転生したのは、識字率が低くて本が少ない世界の兵士の娘。いくら読みたくても周りに本なんてあるはずない。本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない。目指すは図書館司書! 本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。
紙はどう作る?
アニメ内でも下記のような製法で作っています。そうだったんだって感じですよね。
19世紀後半までヨーロッパでは紙が無かった?
僕は最初いくらなんでも紙が(ほとんど)無い世界感がどうもしっくりきていませんでした。中世ヨーロッパのような文明なので幾ら何でも紙や本を作ってないと色々不便だし、日本では7世紀には紙の製法が伝来され独自の和紙へと変化していってたから余計にそう思ったのかもしれません。
ただ転生前の知識を活かして紙や簡易シャンプーや髪飾りを作っていきながらストーリーが進むにつれて、慣れてきたのかあまり違和感がなくなってきてました。
そんな時姉に勧められて鹿島茂さんの「セーラー服とエッフェル塔」というエッセイ本を読んだ時に一つ膝を打つ記述がありました。そこにはこう書かれていました。
ヨーロッパの社会は、木や竹などの食物繊維から直接的に紙を作る方法を知らなかった。いつまで知らなかったかというと、驚くなかれ、19世紀後半まで、その製法は解明されなかったのである。
マジかよ!って独り言(笑)
紙の製法を知る前はぼろぎれを使ってあまり質の良くない紙を使ってたようなので当時本の値段はかなり高かったようです。
そしてその事を知った時ふと今回のアニメを思い出し、じゃぁあの世界感もあながち有り得ないことじゃないんだなぁと納得したんですよ。
もしかしたら作者の人もそれを知ってたのかもしれないなぁ、なんて妄想したり。
とまぁそんな訳で、すごい発見!って訳ではないけど自分的には少し驚きだったという話でひた。
では最後まで読んでいただいてありがとうございました!